「お金と感情と意思決定の白熱教室」を読みました!

ダン・アリエリー(デューク大学教授)氏の「お金と感情と意思決定の白熱教室」(早川書房発行)を読みました。

行動経済学の本ですね。
ダン・アリエリー教授は、いろいろと面白い実験を行ったイグノーベル賞も受賞していますし、TEDでも何本か動画がアップされている方です。こちら
興味のある方は、一度見てみてはいかがでしょうか?

で、今回は一応投資ブログなので、第5回「“お金”の不思議な物語」を取り上げます。
その中で、3つ取り上げられています。

1.相対性(relativity)
これは、ご存知の方も多いと思いますが、
① 1,000円のペンが1キロ先で500円で買える場合、
② 10,000円の服が1キロ先で9,500円で買える場合、
あなたは1キロ先まで買いに行きますか?

多くの方は①の場合1キロ先まで買いに行くが、②だと1キロ先を選択しないというものです。
また、マンションを3,000万円で買った場合、家具につい100万、200万使ってしまって、後で後悔するなんてことがありますよね。
お金は同じ価値なのに、大きな買い物をする場合、500円ぐらいいいかと思ってしまう、大きな買い物だと小さな金額は気にならないんですね。

つまり、人間にとってお金は常に同じ価値を持つわけではないんですね!

2. 心の会計(mental accounting)
これは、お金の色分けです。私の経験でもあるのですが、同じ1万円でも仕事で稼いだ1万円とギャンブルで稼いだ1万円は違いますよね。
ギャンブルで稼いだお金は、つい使って外食で贅沢にしたり、必要のないものをかったりします。

また、日々の食費などは1円をけちるのに、家族で旅行に行く場合などはパッと使ってしまいますよね。
(そのために日ごろ節約しているという面もありますが・・・)

つまり、用途などによってもお金の価値は価値はかわるんですね!

3. アンカリング効果(anchoring effect)
理由なき一貫性(arbitrary coherence)というのもあります。
こちらは、「最初に行った意思決定が、たとえそれが時に理由のないものであったとしても、その後の行動をずっと左右する。」というものです。

そして、「最初の意思決定が必ずしも賢明なものではなかったとしても、それがアンカー、つまり「船のいかり」のような役目を果たして、その後の行動に影響を及ぼした」というものです(アンカリング効果)。

こちらは、投資の世界でもよく言われますね。
私は今年はなんとなく、政治リスクの年かな?と思っています。
また、NYダウも過去最高を更新しているため、もう下がるのでは?と思っています。

でも、実体経済は思ったよりしっかりしているんですよね。
最初から、今年は下落するのではと思っていたために、それが「心のいかり」となって、経済の実態も確認せずに売却してしまいました。

この判断が正しいかはいずれ分かるのかとも思いますが、行動経済学というのは通常の経済学のように、人間は合理的に行動するというだけでなく、感情に流される動物であるという考えが基本にあります。
 
積立投資は、こういった感情を排除して毎月一定額を積み立てて資産形成をする制度です。
投資を考えている方は、積立投資も選択肢の一つに考えてはいかがでしょうか?




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東芝問題にみる行動経済学~サンクコスト・コンコルドの誤謬~

昨日は、のんびりと桜を見に行ったのですが、のんびりどころではありませんでした。
土曜日寒かったのもあってか、人が多すぎて落ち着いて花見をするどころではなく、少し見て帰ってしまいました。

IMG_0780.jpg

本題です。
若い方はコンコルドというのを聞いたことがあるでしょうか?
英仏が超音速旅客機として開発した航空機で、マッハ2という音速で航空するという話題になりました。
しかし、残念ながら2003年に全機がリタイヤしました。

もともと、開発途中から採算に合わないことが予想されていましたが、当時で4,000億円近く開発コストをかけていたことから、完成まで突っ走ってしまいました。
このことから、コンコルドの誤謬と言われています。
そして、サンクコスト(埋没費用)の過大視とも呼ばれます。

東芝問題を見ると、この言葉が当てはまるような気がします。
もちろん詳細は分かりませんので、推測の域を出ませんが・・・
東芝は2006年に米国原子力会社に多額の費用をかけて買収しました。
なんだかんだで、6,000億円近くをかけているとも言われています。その結果、1兆円近い損失を出してしまいました。

悲しいことですが、2011年の東日本大震災で原発への信頼性が大きく揺らいでしまいました。そのような中、東芝のような優秀な企業で役員まで務めた方々が経営判断を誤ってしまいました。

なぜでしょうか?
真実は分かりませんが、サンクコストの過大視があったのではないかと思います。
6,000億円ものコストを払ったのだから、何とかしないと経営問題になる、過去の役員への配慮もあったのかもしれません。

そのような中、時代や経営環境が変わってしまったのに、過去に投入したコストを惜しんで、一線を越えてしまったのではないでしょうか?

投資の世界では、ナンピン買いに例えられたりします。
100万円で買った株が80万に下落して、追加購入したもののさらに60万に下落するなんてことが株ではあります。下落におびえて、当初投入予定以上の投資をして、リスクを負ってしまうことになってしまいます

もちろん、ナンピンがすべて悪いわけではありませんが、サンクコストに目を奪われて想定以上のリスクを負うことを戒めているものです。

私も、サブプライムで新興国株が大きく下落して追加購入して、リーマンで吹っ飛んだ経験があります。
それに反して、積立投資は下落局面でも心情に惑わされずに一定額を購入できる、適度にリスクをとることができる投資法です。

下落局面かもしれませんが、過度に投資費用に目を奪われてリスクを負っていないか考えてみてはいかがでしょうか?

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インデックス投資は普及しない!?

いやー、今日も残業です。
ありえないけど、雇われている以上は仕方ないです。
最近、twitterもしていましたがついて行けずに、スマホからは削除して、自宅PCだけにしようかと思う情報難民です。

で、たわら男爵さんがいい記事を書いています。
インデックス投資を布教してはダメです

「我々インデックス投資家は、アクティブ投資家たちの累々たる死屍を養分として育った森の恵みをありがたくいただくフリーランチャーです。
森が生まれ、鳥獣が育ち、種果が実るためには、養分となるアクティブ投資家の死体が増えれば増えるほど良いことになります。
そして、そのためには、多数のアクティブ投資家たちがやる気になり、株式市場という戦場に参加してもらわねばなりません。
多数のアクティブ投資家たちをその気にさせるには、市場に歪みがあったり、ジェットコースターのように株価が乱高下するのではなく、スパイス程度の多少の値動きがありつつも、大局的には株価が右肩上がりである必要があります。
なぜなら、「自分なら儲かる」と思うからこそ、人はアクティブ投資家になろうと思うからです。」

一部引用なのできちんと読んでくださいね。

私も同感です。

しかし、私はインデックス積立投資の良さを知ってほしいと思ってブログをしています。
インデックス投資は10年以上(記憶では7年?)程度であれば、どの期間であっても、ほぼ利益を生みます。
なので、そのような時間軸を持った方には、知ってほしいということが正しいですかね?

でも、行動経済学の理論で行くと、人間は目先の利益を優先して、そんな先の利益なんてほとんどの方は追い求めていません。
こういうと、そんなことないと思うでしょうが、今1万もらえるのと1年後1万10円もらえるならほとんどの人が今もらいたいというそうです。

デイトレーダーの方や、毎月分配型も同じです。
なるべく早く利益がほしいんですよね。

なので、普及しようとしても残念ながら多くが徒労に終わる気がします。
この人間の経済的に不合理な行動を覆す、販売ストーリーを生み出せれば、普及するのでしょうが、いまだに思いつきません。

でも、たわら男爵さんがばっさりアクティブ派を切り捨てたことによって、目を覚ます人がいるのかな?
私は、インデックス積立はベターですよ、でももしかしたらアクティブもありですよと言って、せこく利益を得ようと思ってたのに・・・

人格の差ですね、スイマセン・・・

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投資をするなら知っておこう!行動経済学~プロスペクト理論~

先日のブログで、積立投資のメリットは心理的負担がないことではないかと書きました。
どういうことでしょうか?

投資は当然のことながら、安く買って高く売ると儲かります。
当たり前のことですね。
でもこんな簡単なことが意外と、実際にやってみると難しいんですよね。

普通に考えれば、人間は合理的な行動をとるはずですよね?
でも、現実では人間は欲望にかられるためか、不合理な行動をとったりするんですよね。

そのようなことを解明したのが、心理学者ダニエル・カーネマン教授で、2002年にノーベル経済学賞を受賞しています。
行動経済学(ファイナンス)と言われる分野です。


投資(投機)をする方は知っておいて損はないと思いますので、今回はプロスペクト理論の紹介です(私の理解ですが)。

以下のような図を基に説明されることが多いです。
pros.png

(亜玖夢博士の経済入門P14から手書きで引用した図)。

下手な図でスイマセン。
なかなかこれだけ見てもすぐには分からないかと思いますが、人の得した場合と損した場合の、感情を表した図です。
1万円得したらうれしい気持ちが100なのに、1万円損すると悲しい気持ちが200ということを表しています。

例えば、親から臨時のおこずかいを1万円もらった時と、1万円入った財布を無くした場合、あなたの気持ちはどうでしょうか?
わたしは20代のころに、呑んで財布を落としたことがありますがいまだ悔しくて覚えています。このように、人間は損失を回避したがるということです。

投資に当てはめて言われるのは、「人間は、利益は早く確定したくなり、損失は先送りしたくなる」と説明されます。よく投資では、ロスカットの基準を決めておくのが重要と言われます。
例えば10%下落したら売却するということですが、実際に10%下落すると損失を回避したい(先送りしたい)気持ちが働いて、いずれ上昇するのではと思って塩漬けになるなんてことありますよね。

その他にも、将来もらえるお金よりもすぐにもらえるお金を優先する、0円から1万円上昇すれば喜びは大きいが、1億円から1万円上昇しても喜びは大きくならないといったことが挙げられています(損失も同じですね、上図はそういった逓減効果も表しています)。

このような、お金と人間の心理を分析しているのが行動経済学で、投資をする上でも知っておいて損はないかと思っています。
なかなか、1つの記事でまとめるのは難しいので、また機会があればアンカリング、サンクコスト、メンタルアカウンティングなども取り上げたいと思います。

ちなみに、亜玖夢博士の本では50万円の借金で不安を抱えていた青年が、返済できないほどの借金を抱えるとそれ以上不幸にはならないと言われて、数千万の借金を抱えて自己破産、地獄に落ちるというオチです。

今回参考にしたのは以下の本です。





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日経電子版に行動経済学の記事がアップっぷ

日経電子版に行動経済学のブログ?がアップされています。
投資される方には、ぜひ知ってほしい知識ですが、分かっていてもなかなか対応できません。

ずっと前に、橘玲氏の「亜玖夢博士の経済入門」でも取り上げたネタです。
今日も残業でクタクタなんで、詳しくは取り上げませんが、是非読んでみて下さい。

橘氏の本もお勧めです。ブックオフでうまく行けば200円で購入できます。

お休みなさい。

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プロフィール

フェニックス

Author:フェニックス
40代の独身男、しがないリーマン個人投資家が、インデックス投資を通じて、早期リタイア、豊かな生活を目指しています。
Phoenix Fund(将来のための自己資金)のファンドマネージャーと称して、自己資金を運用。
趣味は、Clash of Clansとお酒。
なお、ブログには一部面白くするためフィクションも含まれています。くれぐれも投資は、自己責任でお願いします。

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