iDecoのメリットばかりでなく引き出す時30%課税も想定されるのでは?

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(足利学校の庭園)

今日はいい天気でしたね。もう秋の気配を感じているフェニックスです。

ところで、先日金融庁のiDecoの活用方法という宿題?があったのと、かなり前にたわら男爵さんからiDecoのデメリットがあるよと教えていただいていたので、改めてiDecoについて調べてみました。
正直ここ3週間ぐらいかけて隙間時間を充てて整理していました。

今回は、セミリタイアを考えているので、いざ辞めた場合にiDecoの受け取った場合どうなるのか?という点を調べたもので、将来のための備忘録というものです。
一部誤りがあるので、別の記事も参照してください!!

なお、今回の記事はあくまで個人的に調べられる範囲で整理・試算したものです。個人がブログに書くのはどうかと思いますが、メリットばかりが強調されている気がするのと、いざ受け取る時に数百万課税されるとなると、ライフプランが変わるのではという危惧からメモしたものです。詳しくは税務署や税理士の方に確認するなどをしてください(複雑すぎて調べきれていない部分もあるかと思います)。
その他、巷のメリット記事からすると誤りが想定されますので、誤解などあれば教えていただけると幸いです。

今回調べてみて感じたのは、やはり①ライフプランに合わせて投資するか検討すべき、②思ったほど(人によっては)iDecoの節税メリットがないのではないか、という2点です。

まずは、iDecoの概要ですが、こちらは厚生労働省のパンフなどをご覧いただければと思います。こちら
メリットもありますが、60歳まで引き出せない、手数料がかかるといったデメリットもありますよね。

今回は、もう少し踏み込んで検討したいと思います。

1 ライフプランに合わせて投資するか検討すべき
  住宅取得などを考えている方は、節税メリットはそれほどない可能性もありますよ、ということです。

  将来自宅の購入を考えている方も多いかもしれませんね。
  その場合に受けられるのが住宅取得控除(一般的には借入残高に応じて年40万円まで)ですね。あくまで税額控除なので自分が払っている所得税等が限度額で、それ以上の還付(補助)が受けられる制度ではありませんよね。こちら
  
 例えば、奥さんが専業主婦、子供が2人いるようなケースでは、ざっくり計算すると年収700万あるとどのくらいの所得税を払っていると思いますか?
 意外と少ないというか年20~30万円ほどなんですね。こちら
 そうすると住宅取得控除を受ける10年間(借入期間や残高でも異なりますが)はiDecoを利用しなくても所得税はほぼかからず、節税メリットは一切ないと思われます。

2 思ったほどiDecoの節税メリットがない
  大企業や公務員の方は受け取り時にほぼ課税されるので、積立額がそのまま受け取れると思っていると思わぬ課税リスクがあると思われます。
  というか、通常の証券の譲渡課税20%より高率な30%近い課税となると想定されます。
  60歳まで38年間務めた方は退職金を受け取ると思います。
    iDecoを60歳の時に一時金として受け取った場合退職所得として税金を計算する必要があります。
  
  退職金の所得税の計算は、下に書いていますが20年以上務めた方は2,080万円が退職所得控除となります。
 大手企業の方や公務員の方は退職金が2,000万円から3,000万円近くあるようですので、退職金だけで控除枠をほぼ使用してしまいますよね。
 そうすると、控除枠を超えた分についてざっくり30%課税されることになります。

 仮に毎月2万円を35年間iDecoに拠出していた場合、積立額は840万円になります(分かりやすく費用や運用益は考慮しない)。
控除枠を超えているとすると、30%(所得税+住民税)が税金としてかかってきますので、126万円となります。
 一方で節税メリットは、168万円(20,000円×12か月×35年×20%)ですね。
 私の試算では、節税メリットは35年で42万円しかありませんね。
  
 しかも、運用益が出た場合は退職所得の税率がそのまま適用されるので、30%課税されるわけですね。倍の1500万円ぐらいになって喜んでいたら合計225万円(1500×1/2×30%)も課税されることになってしまいます。
 もちろん、退職所得なので損失が出ていても積立(拠出)額に課税されます!!

 私の試算ではこのようになってしまいます。
 これは、結構大きいですよね。前もって30%課税されると思っていればいいですが、いざ退職時に1,500万のはずが225万円減となると1年分の生活費が吹き飛んでしまいます。

 もちろん、高所得者の方は所得税率が30%を超えてくると思いますので、メリットはでてきますし、外資系などにお勤めの方など退職金制度がない方は、メリットは大きいと思われます。

 全くメリットがないというわけではありませんが、家族構成や年収状況に応じてメリットは変わってきますね。
 節税メリットの宣伝に飛びつく前に、ご自分のライフプラン(家族構成や持ち家など)をしっかりと考える必要がありますね。
 
 そして、これからは20年間運用益非課税のつみたてNISAが開始されます。
 となると、拠出額やライフプランによってはつみたてNISAでも十分かもしれませんね。先は読めないですが、運用益が大きく出た場合はiDecoよりもメリットがあるかもしれませんね。

 一時金で受け取る以外には年金として受け取る方法もあるのでそちらはまたの機会に。

 年金の場合、「猫と戯れるだけの日々」こちらで記事をアップされていますので、ご紹介します。

【補足説明】
(退職金-退職所得控除)×1/2×20.42%(税率)で計算します。
退職所得控除は20年以上働いた方は、
800万+70万円×(勤続年数-20年)となりますので、20年を超える方は2,060万円が退職所得控除の金額となります。
その他にも、市町村で異なるようですが、住民税が10%ほどかかってきます。こちら
ただし、源泉分離ではないので、一部還付される税額があるとのネット記事もあるので、この辺はその時にならないと分からない部分もあるようです。

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流し読みですが

拠出時の控除が20%になっていますが、所得税の累進部分の税率が10%想定でしょうか。それなりの大企業勤めとなると所得税の税率は20%に入り、住民税と合わせて約30%の控除での得になるかなと思います。

Re: 流し読みですが

吊ら男さん初めまして。
はい、ブログにも書いている通り、高所得者の方は30%になる可能性もあるかと思います。
そこは、各人の所得状況によりますが、配偶者や扶養控除を考慮すると意外と20%ぐらいの方が多いのではないかという想定です。
あくまで、メリット一辺倒に対する、そうでもないのでは?というところでの記事です。
皆さんのように、よく理解されている方ばかりではないかと思ったので・・・


> 拠出時の控除が20%になっていますが、所得税の累進部分の税率が10%想定でしょうか。それなりの大企業勤めとなると所得税の税率は20%に入り、住民税と合わせて約30%の控除での得になるかなと思います。

住宅取得控除と併せた節税メリットという視点が面白いし、マイナス金利みたいなこともあるんですねと再確認

住宅取得控除と併せた節税メリットは面白い視点ですね!

あと、ご指摘されている「退職金だけで控除枠をほぼ使用してしまいます」という「企業からの退職金とiDeCoの一時金を両方受け取っても退職金控除は1回分しかされない!」というのが重要ですよね。

実質損失が出ていても控除後の一時金に課税がされますし・・・
(厚労省に確認済みです。)

税率だけを見れば30%だけど所得税率累進性の控除分があるから実質は10%くらいの税率になるのかなとも思ったけど・・・

本当に大事なことは

利益に対する課税ではなく自分が積んだお金の10%搾取されてしまうという点では30%なんてモノじゃなくマイナス金利?みたいなこともあり得るというのがショッキングですね。

Re: 住宅取得控除と併せた節税メリットという視点が面白いし、マイナス金利みたいなこともあるんですねと再確認

コメント、ありがとうございます。
あくまで、節税メリットが先行しているので、いいことばかりではないですよと。
私もよく調べずに投資してしまいましたが、奥が深いという観点からの記事です。

今後、公的年金の支給が75歳などになれば60歳、65歳からiDecoを年金で受け取ればほとんど課税されることはないのかな?と感じています。

ただし、つみたてNISAという制度が今後恒久化や積立額の増額などの措置が取られると、どうなんでしょうかね?
一方で、課税の繰り延べというメリットはあるので、やはり人それぞれのライフプランに合わせるのが大事でしょうか。

ただ、個人でそれを判断するのはなかなか難しい制度なのかな、よりシンプルなプランが待ち望まれますね。


> 住宅取得控除と併せた節税メリットは面白い視点ですね!
>
> あと、ご指摘されている「退職金だけで控除枠をほぼ使用してしまいます」という「企業からの退職金とiDeCoの一時金を両方受け取っても退職金控除は1回分しかされない!」というのが重要ですよね。
>
> 実質損失が出ていても控除後の一時金に課税がされますし・・・
> (厚労省に確認済みです。)
>
> 税率だけを見れば30%だけど所得税率累進性の控除分があるから実質は10%くらいの税率になるのかなとも思ったけど・・・
>
> 本当に大事なことは
>
> 利益に対する課税ではなく自分が積んだお金の10%搾取されてしまうという点では30%なんてモノじゃなくマイナス金利?みたいなこともあり得るというのがショッキングですね。
プロフィール

フェニックス

Author:フェニックス
40代の独身男、しがないリーマン個人投資家が、インデックス投資を通じて、早期リタイア、豊かな生活を目指しています。
Phoenix Fund(将来のための自己資金)のファンドマネージャーと称して、自己資金を運用。
趣味は、Clash of Clansとお酒。
アイコンは、フェニックス(火の鳥)と幅広く8資産に分散投資することをイメージしています。
なお、ブログには一部面白くするためフィクションも含まれています。くれぐれも投資は、自己責任でお願いします。

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