
~がんばれ東北~
2021年3月11日、今年もこの日がやってきました。
実家の京都で阪神淡路大震災を経験し、就職先の東京で東日本大震災を経験しました。
残念ながら想定どおりというか10年経っても復興はかないませんでしたね。
リーマンショックに打ちひしがれていた時に大震災が日本を襲い、更には原発事故と、そして10年後の今は、コロナという感染症が世界を襲っています。
ただ、最近思うのは人間は案外強いということと、これからもはいつくばってもがき続けながら歩み続けるのかな、ということです。
復興はかなっていないと言いながら、インフラはそれなりの外観を整えているわけで、酒蔵で日本酒が造られたり、三陸鉄道が復活したり、そして多くの人が新たな日常を送っているんですよね。
これは、多くの人が復興のために一歩ずつ少しだけでも歩んできたおかげです。
そして、コロナ禍でもワクチンの製造、医療関係者、エッセンシャルワーカーと言われる方が歩み続けてウイルスに打ち勝とうとしているわけですね。
最近FIREがブームですが、人間は本来なんらかの苦境やタスクを乗り越えることに喜びを感じるのではないかと漠然と思ったりしています。
おそらく私もFIREをしても、何らかの形で社会がよくなるための一歩は歩み続けたいと思ったりしています。
ちょっと、コロナ禍の中で漠然とそんなことを考えたりしています。
そして、今年が最後であってほしいと思いながら、今年も、幸田真音さんの「凛冽の宙」のあとがきを紹介します。
『いま、日本はまさに凛冽の時代。経済も、世の中も、そして人の心までもが冷え切っています。でも、そんななかで、ほかと違って正しいことをしようとすると、もっと寒さを覚悟する必要があるのかもしれません。
ねえ、あなた。教えていただけませんか。この国は、いったいいつまで凛冽の時代を続ける気なのでしょう。
それとも、すべてを知ったうえで、正しい改革の道を選んだからこそ、いま「凛冽」なのでしょうか。
この先、寒さに耐え抜いたら、必ず春はやってくるのですよね。』(略)
政治や官僚のせいにするつもりはありませんが、災害時や緊急事態の時の財産権・私権の制限(私有地のがれきの撤去など)をどうするのかという憲法改正の議論、そして原発をどうするのかという課題はなんら進んでいません。
いつまで国民に凛冽の時代を歩ませるのでしょうか・・・

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